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第4回 朝スキャ トレード

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朝スキャとは?

早朝スキャルピングの略で、ニューヨーク時間が終わり日本時間4時〜8時の値動きが緩いレンジ相場での逆張り手法です。昔しからある非常にシンプルな手法で、今後も長く使えると言われていますが取引環境を選ぶので注意点を紹介します。

朝スキャの注意点①スプレッド

日本時間早朝の相場が緩やかになる時間帯は、全ての取引所でスプレッドが広がりやすいという特徴があります。国内FX業者だと通常0.02円のスプレッドが夏時間6時、冬時間7時の日足の切り替わるロールオーバー直後に最も広がるので注意が必要です。

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上記は夏時間のロールオーバー直後のスプレッドですが外為ファイネストは0.087円、DMM FXは0.039円のスプレッドです。外為ファイネストはボラリティーがある時はスプレッドが0円〜0.01円になる事もありますが朝スキャをやるならDMM FXに軍配があがります。海外FX業者になると早朝スプレッドが狭めの業者でも0.125円になります。

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朝スキャは行き過ぎた価格の修正を狙う値動きの仕組みを利用した手法で、今後も機能するはずですが業者側にスプレッド拡大という対策を取られてしまうと利益を出すのが難しいです。単純なロジックで利益を出す事が出来てしまうので自動売買が可能なMT4、MT5のプラットフォームを使った業者はこの時間帯はスプレッドが広い傾向があります。DMM FXはオリジナルのプラットフォームで自動売買が不可なのでスプレッドが狭く利益が出しやすいです。

朝スキャの注意点②スリッページ

注文したときに画面に表示されている価格と、実際に注文が確定する価格が異なる状況をスリッページと言います。マーケットは常に変動し続けているため、タイムラグが発生しているときの値動きによって、スリッページが起こりプラスになる事もマイナスになる事もあります。朝スキャを狙う時間帯でマイナスのネガティブスリッページが多発する場合は業者に対策されている可能性が高いです。一過性のものなら良いですが継続的にネガティブスリッページが発生する場合は他業者の検討が必要かも知れません。

朝スキャの注意点③スワップ

ポジションを保有したまま日足が切り替わるとロールオーバー時に金利スワップポイントとしてポジションに付与されます。DMM FXは1Lotでロングポジションなら約+100円、ショートポジションだと約−300円のスワップで朝スキャは前回紹介したブレイクアウトと同じくエントリーチャンスが多い手法なので回数が増えるとかなりのコストになります。マイナススワップになるショートは、ショート単体で勝率が悪い様ならロングのみの戦略にしたり、ロールオーバー後の動きだけ狙う戦略を考えても良いと思います。

朝スキャの注意点④恐怖指数VIXや指標

朝スキャは比較的勝率が高めの手法ですが、穏やかな値動き時に起こる異常レートの修正を狙うため荒れた相場には弱いです。雇用統計などの重要指標でVIXが高い時はエントリーを控えます。特にFOMCは朝4時と他の指標と違い、朝スキャを狙う時間帯に近いので注意しましょう。

初心者向けのエントリールール

裁量トレードはあまり複雑なルールにしてしまうと継続が難しくなったり、過剰最適化になり未来の相場に通用しなくなる恐れがあるのでシンプルなルールにします。ブログの中盤で再現性の高いハイレベルの朝スキャを紹介するのでまずはこの手法をやってみてください。

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①DMM FXのチャート画面にオシレーターを表示する為に画面右上の歯車のマークをクリックします。

②チャート設定からテクニカル表示設定を選択。

オシレーターに切り替えます。

④RSIのチェックボックスをクリック。

⑤変更をクリックしパロメーター調整を行います。

⑥売られ過ぎ(%)を25に変更。買われ過ぎ(%)を75に変更します。

⑦設定をクリックし変更内容を確定します。

↓以下がRSIを表示させたチャート

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通貨ペアはドル円で前日に大型指標やFOMCが無い日本時間4時〜8時にRSIを25を割り込んだらロング(買い)します。決済は広めで利確は0.3円、損切は0.3円。損切り幅が広いのはロールオーバー時に拡大したスプレッドで損切に掛からない為で、利確も広いのは夏時間6時、冬時間7時前にエントリーしたものに感じではプラススプレッドが付与される点と、日本時間9時55分の仲値に向けてドル円は上昇しやすい特徴を活かしています。

ショート(売り)は日米間の金利差がまだありドル円は上昇傾向なのと、ロールオーバー時にマイナススワップで損失を出すのでエントリーはしません。実際にこのロジックをDMM FXのスプレッドでシステム検証すると以下の収益グラフになります。

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単純なロジックでも朝スキャはまだ利益が出る可能性がありそうです。これを同一ロジックで海外FXのスプレッドで検証すると

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この様に一時は利益が出てますがトータルするとマイナスになってしまいます。海外FXで朝スキャを使い利益を出すにはハイレベルのロジックが要求され裁量トレード向きではありません。裁量朝スキャは取引所環境に大きく左右されるのでDMM FXなどの取引環境が良い場所で実践しましょう。

 

前回の記事 第3回 ブレイクアウト トレード

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